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教育とライフスタイルをアップデート

ブックレビュー: 学校の「当たり前」をやめた

先日、たまたま読んだ以下の記事に感銘し、麹町中学校の工藤勇一校長先生に興味を抱くようになりました。
 
その工藤氏の著書が最近出版されたので、読んでみました。
 
私が目指している教育のヴィジョンと共通するところがあまりにも多かったため、
ほぼすべてのページに付箋をつけてしまっていました。
 

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特に以下の内容に深く共感しました。
 
・ノートを評価しない
→ 私はこれまでの慣習で、面倒だなあと思いながらノートをABCで評価していました。こんなことをして意味があるのあるのかと思っていたにもかかわらず、単に成績をつける際に、平常点の資料にするためにつけていたのです。
本来、ノートは生徒たちが学んだことを後から復習するためにつけるものであって、評価するものではないことを、この本から気づかせてもらいました。そして、自分が面倒だなあと思っている場合、それをすることの深い目的を見失っていることにも気づかされました。
 
・クラス担任は廃止
→私は、「○○クラス」と呼ばれることに違和感を抱いてしまいます。○○には担任の名前が入るのですが、そもそも一人の教員が数十人の生徒すべての生活指導や学習指導を担当することに、不自然さと負担感と申し訳なさを感じていました。生徒と教師の間には相性があり、もしある生徒がその教師に心を開けなくなったら、その生徒の成長を支援できなくなってしまいます。もし相性がいい教師であれば、その生徒はのびのびと成長できていたかもしれません。このようなことを考えると、クラス担任を廃止して、全員担任制にするという視点は、多くの教師で一人一人の生徒をサポートできる機会が増えるので、生徒も教師もお互いがハッピーになると考えます。
 
他にも、
 
中間・期末テストの廃止
行事の見直し
教員同士を「〜さん」と呼ぶ
学校を「コミュニティ・スクール」にする
 
という内容を実現していきたいと思っています。